歴史の論戦を見せよ。


時事ドットコム:「つくる会」、扶桑社と断絶=歴史教科書、新たな出版社公募へ
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007053101060



結論から言うと、両派の主張とも書けばいいんですよ。
まあ、反米保守(真性保守、純粋に保守思想を追求する人々)と、親米保守(外交上の現実主義的な保守思想者)の、二つが大まかな分かれでしょう。
詳しくはwikiでも見てください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E7%B1%B3%E4%BF%9D%E5%AE%88
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%AA%E7%B1%B3%E4%BF%9D%E5%AE%88



私は、親米保守、反米保守に限らず、東京裁判史観から、コミンテルン史観から、アカ史観から、もちろん、(自称、他称問わず)中道の史観までぜーんぶ、乗せた教科書があってもいいと思うんですよ。
(歴史における中道って、単に、事実を書き続ける事だと思うかもしれませんが、記載する事実の選び方で、印象は変えれます。)



歴史の面白さっていうのは、
因果関係と、ヘーゲルマルクスがやった様な、歴史を動かす目に見えない何かを探る事(これは哲学の領域にも被りますが)、そして、論争があることではないでしょうか。



因果関係については、どの教科書もそれなりにはできてる。
文章の上手い、下手、面白い、面白くないはべつにして。



論争については、見せてやればいいんですよ。
極端な話、
「江戸まで、何の対外意欲も見せなかった日本が、悪の明治維新と共に発狂し、アジアの国々をとにかく苦しめた。日本は悪い国だ。」というアカ史観と、
「西洋諸国が、荘園制、貴族性を経て、産業革命を起こし、絶対王政、官僚機構に移行し、植民地政策によって、強国になっていった。日本は、周辺の国々がどんどんと植民地になっていく事に、危機感を覚えた、学者や武士が中心となり、明治維新を起こし、西洋と同じように官僚機構を整え、産業を育成し、植民地政策も行った。」という史観を両方書けばいいんですよ。



はじめから、そういう論争を見せるという理念で行けば、
「分裂?それを内包した理念ですが。」
ぐらいのことが言えるんじゃないでしょうか。