適正な労働条件を確保した上での自由主義

東京−大阪1980円…歪んだ関係、格安バスの恐怖

一部省略
03/02 14:39  インターネットで「格安高速バス」と検索すると、ヒット件数約110万件。東京−大阪間で比較すると、最も安い料金で1980円(補助席利用)。曜日や時期で異なるが、平均4300円、週末500円増、トイレ付き500円増、3列シート車6000円と、新幹線のぞみ指定の約3−4割の破格が並ぶ。
 当然、しわ寄せは乗務員の人件費に。今回死亡した運転手の弟(16)は、運転免許はもちろん添乗員資格も持っておらず、「4時間以上30分休憩もしくは2人乗務」の長距離運行規定をごまかすために、父である社長にとりあえず乗車させられていた可能性が高い。
 ある現役運転手は「中小バス会社はどこも似たようなモノ。胴元の旅行会社が考え方を変えない限り、もっと大きな事故が起きてもおかしくない」と警鐘をならす。利用者は法外な低料金に浮かれていると、取り返しのつかない代償を払わされることになるかもしれない。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/41530/

 なんか、また、規制すればいいんだって意見が出て、
政府が、市場に干渉することを是とする世論が高まりそうなんですが。
要は、適正な労働条件を確保した上で自由主義にすればいいんですよ。
労働は基本、一日8時間以内の、週5日。
残業代、休日出勤にはかなりの手当てを付けるように義務付け、
極力させないようにする。
高速バス運転手や、夜勤業の様な労働は、
三勤一休か、二勤一休にする。
もちろん、労働基準監督署の査察を強化し、
労働者からの匿名の相談も積極的に受け付ける。
退職後にも、過去に遡って、残業代などを請求できる環境を整える。
タイムカードは当然、義務化し、これを労基が監査する。



 そうした労働条件を確保した上で、
市場を自由化すればいいわけですよ。
最低賃金としては、フルタイマー労働者には、
初任給18万の、三年ほど働けば、20万ぐらいになるようにしてあげ
(この辺までを国が義務化する)*1
後は緩い年功序列制度と、出来高給を組み合わせればいいんじゃないでしょうか。



 国が、市場に干渉すると、
癒着や、惰性、情による政策が横行し、
公平な市場が損なわれるんですよ。
というか、そういった制度はもう過去に失敗したものでしょう。
なら、次に目指すべきは、適正な労働条件の上での自由主義だと思うんですが、
どうしたもんでしょうかね。

*1:もちろん、物価の変動等で随時、調整しないといけないのですが。その辺りを党内・国会で、議論すればいいでしょう。